FIMロードレース世界選手権
全日本ロードレース選手権
全日本モトクロス選手権
全日本トライアル選手権
アジアロードレース選手権
FIM世界耐久選手権
モトクロス世界選手権
トライアル世界選手権
AMAスーパーバイク
AMAスーパークロス/ナショナルモトクロス
CATEGORY
■ 2016/5/22 第6戦 イタリア ムジェロ
天気 気温 観客
晴れ 26度 100,640人

赤旗中断の波乱のレースで、ザルコ選手が今季2勝目を飾る







第6戦は、イタリアのフィレンツェ郊外の山間にあるムジェロ・サーキット。高速コースとして知られている。
今回、ダンロップはフロントにソフト1、ミディアム2、リアにソフト2、ハード3のタイヤを供給した。
初日は小雨が降る肌寒い天候だったが、2日目の予選日は初夏のような晴天に恵まれた。
目下、ランキング2位のS・ロウズ選手(KALEX)が、今季3度目のポール・ポジションを獲得した。
「このコースは大好きなんだ。いいペースで走れているし、自信がある。決勝が待ち遠しいね」とロウズ選手。
続いて、中上貴晶選手(KALEX)が2014年の開幕戦カタール以来のフロント・ロー2位を獲得。3番手にL・バルダッサリ選手(KALEX)が入る。ポイント・リーダーのA・リンス選手(KALEX)は、9番手3列目となる。
予選後、中上選手は「今回はずっと高い水準で走れているのでフロント・ローを獲得できてよかった。アベレージ・タイムも安定しているので、明日は最後までしっかりと走りきって最低でも表彰台で終えたい」と語った。

決勝当日も晴天に恵まれ、決勝レースを迎えた。
スタートが切られると、ロウズ選手がトップに立ち、後ろから中上選手、バルダッサリ選手、T・ルティ選手(KALEX)などが続く。
4周目に入るとルティ選手がトップに立ち、ロウズ選手、A・リンス選手(KALEX)、バルダッサリ選手、中上選手の5台がトップ・グループを形成していく。
ところが5周目、転倒車がコース・サイドのフェンスを破損したために赤旗が出される。フェンスが修復された後、3周目終了時点の順位でグリッドに並び、10周のレースとしてやり直しとなる。
ところが、2度目のスタート進行のとき、中上選手、リンス選手などが規定時間内にピット・レーンに行かなかったためにペナルティを受けて、グリッド後方からのスタートとなってしまう。
2度目のスタートが切られると、ルティ選手が好ダッシュ。後ろからバルダッサリ選手、H・シャリン選手(KALEX)、J・ザルコ選手(KALEX)などが続く。
オープニング・ラップからバルダッサリ選手がトップに立ちレースをリード。後ろからルティ選手、シャリン選手、ザルコ選手、ロウズ選手と続き、この5台がトップ集団となる。
残り4周になると、ザルコ選手がトップに上がり、バルダッサリ選手とトップ争いを展開。僅差でルティ選手が続く。
ザルコ選手とバルダッサリ選手が激しい戦いを展開し、ザルコ選手が競り勝って今季2勝目。地元イタリアのバルダッサリ選手は2位。またロウズ選手が終盤追い上げて、ルティ選手をかわして3位表彰台をつかんだ。
リンス選手は7位に終わったため、ロウズ選手が再び首位に浮上。リンス選手が2点差のランキング2位となった。
また、中上選手は11列目スタートから追い上げて、9位でゴールした。

●コメント

優勝 J・ザルコ選手(KALEX)
「レース・ウィークを通してマシンのセット・アップに集中して、いい感触をつかんでいた。バルダッサリ選手とのバトルは最高だった。彼はとてもうまく走っていて、僕もアグレッシブに走った。トップでメイン・ストレートに入れば勝てると思っていたので、終盤のコーナーでは、自分のポジションをキープしたいと思っていた。この25ポイントは、チャンピオン争いに復帰するためにとても必要なポイントです」

2位 L・バルダッサリ選手(KALEX)
「1回のスタートでも大変なのに、2回もスタートすることになって本当に大変だった。とにかく集中して走った。最後はザルコ選手とバトルになった。優勝はできなかったけど、地元で2位に入れて本当にうれしいです。チーム・スタッフに感謝しています」

3位 S・ロウズ選手(KALEX)
「最初のスタートのときは、いい感じで走っていた。赤旗が出て10周のレースになって難しかった。ずっと21周を想定してやっていたから。でも、なんとか3位に入ってポイントを稼げたからよかったよ。また首位に戻れたしね」

9位 中上貴晶選手(KALEX)
「赤旗中断になるまでは、落ち着いて走れていたし、ペースも悪くなかった。その後、赤旗中断になり、再スタートの進行で最後尾グリッドになってしまった。自分としては何が起きたのか分からないまま再スタートすることになった。21周のレースが10周になったので、とにかく、最後尾から1台でも多く抜きたいと思い、全力で挑みました。最終的に9位でフィニッシュできた。最後尾から9位まで追い上げられたことはよかったと思う」


大集団の激戦を制してビンダー選手が3連勝を達成







Moto3クラスには、フロントにソフト&ミディアム、リアにソフトS1、ミディアムM1を用意した。
予選では、イタリアン・ライダーが大活躍。R・フェナーティ選手(KTM)が今季2度目のポール・ポジションを獲得した。
「だんだん予選でも速く走れるようになってきた。今回も最初はバイクのセッティングがいまひとつだったけど、だんだんよくなった。明日のレースは大集団のトップ争いになると思うけど、がんばるよ」とフェナーティ選手。
チーム・メイトのイタリアン、A・ミーノ選手(KTM)が、初のフロント・ロー2位をゲット。続いて3番手にはマレーシア人のK・パウイ選手(HONDA)が入り、初のフロント・ローをつかんだ。
目下2連勝中のポイント・リーダー、B・ビンダー選手(KTM)は4位2列目につける。
また、尾野弘樹選手(HONDA)は11位。鈴木竜生選手(MAHINDRA)は20位につけた。
尾野選手は「昨日からセッティングがさらに良くなり、アベレージ・タイムも安定しているので、決勝に向けて良い手応えをつかんでいる。明日はスタートを決めて、序盤周回からトップ・グループについていきたい」と尾野選手。

決勝レースがスタートすると、フェナーティ選手がホール・ショット。後ろからミーノ選手、ビンダー選手、J・ナバーロ選手(HONDA)などが続く。
序盤から大集団によるトップ集団が展開され、フェナーティ選手、ナバーロ選手、ビンダー選手、F・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)、尾野選手、パウイ選手など12台が激しい順位争いを演じていく。尾野選手はトップに立つ場面もあり大健闘を見せていく。
レース中盤に入ってもドッグ・ファイトは続く。ビンダー選手、尾野選手、F・バグナイア選手(MAHINDRA)、パウイ選手、フェナーティ選手、F・クアタラーロ選手(KTM)など10台以上が僅差で続く。
10周目、ポール・シッターのフェナーティ選手のマシンがトラブルのために突然止まってしまう。さらに、12周目には、ナバーロ選手が転倒リタイアする。
レース終盤に向かって、大集団のバトルはなおも続く。ビンダー選手とクアタラーロ選手が先頭を入れ替えていくが、大混戦は続く。
ラスト・ラップになると、ビンダー選手がトップに立ち後続を離しにかかる。すぐ後ろからはディ・ジャンナントニオ選手、バグナイア選手、クアタラーロ選手を中心に激戦が演じられ、ビンダー選手が逃げきって3連勝を達成。
2位争いもゴール・ラインまで接戦が続き、ルーキーのディ・ジャンナントニオ選手が初の表彰台2位、バグナイア選手が3位でチェッカーを受けた。
また、尾野選手は6位でゴール。パウイ選手は残り2周というところで転倒リタイアしている。

●コメント

優勝 B・ビンダー選手(KTM)
「クレージーなレースだったよ。8人くらいのライダーがメイン・ストレートから第1コーナーに向けて進入していくなんて。ラスト・コーナーでトップに立っても、1コーナーまでに抜かれてしまうこともあった。最後はもう、前に出てできるだけ行ってみようと思った。それがうまくいったんだ。ポイント・リーダーだけど、まだ6戦が終わっただけだから、毎戦集中していくだけだよ」

2位 F・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)
「ここは地元イタリアでコースも知っているから、とにかく100%がんばった。ラスト・ラップは必死だった。アタックするにはいいポジションでしたが、まさか2位になれるとは思わなかった。表彰台に上がれたなんて信じられない気持ちです。次のバルセロナは走ったことのないコースだけど、がんばります」

3位 F・バグナイア選手(MAHINDRA)
「大変なレースだったよ。トップ集団が大きくて、順位をキープするのが難しかった。何回もパッシングしたよ。少しギア・ボックスに問題があったんだけど、表彰台で終われてよかった」

6位 尾野弘樹選手(HONDA)
「表彰台を逃したのは残念ですが、納得のいくレースはできたと思う。最終ラップまでは、思っていた通りの戦いができた。しかし、最終ラップの1コーナーの競り合いでポジションを落とし、それを取り戻せなかった。今日は大集団になり、だれも逃げようとしなかったので、ペースは遅かったと思う。大接戦の中で何度も接触したし、激しいレースだった。第2戦アルゼンチンと同じ6位だけど、今日の6位は力を出し切った結果です」

19位 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「いいフィーリングで走れた。でも、ギアをショートにしたら、それが裏目にでて、ストレートで前のライダーを抜けなくてきつかった。今回は、トップから2.8秒差でゴールできたのはよかったと思う」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '18.59.391 DUNLOP user
2位 L.Baldassarri Forward Team KALEX '18.59.421 DUNLOP user
3位 S.Lowes Federal Oil Gresini Moto2 KALEX '19.00.487 DUNLOP user
9位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '19.05.671 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 B.Binder Red Bull KTM Ajo KTM '39.49.382 DUNLOP user
2位 F.Di Giannantonio Gresini Racing Moto3 HONDA '39.49.420 DUNLOP user
3位 F.Bagnaia ASPAR Mahindra Team Moto3 MAHINDRA '39.49.451 DUNLOP user
6位 尾野弘樹 Honda Team Asia HONDA '39.50.419 DUNLOP user
19位 鈴木竜生 CIP-Unicom Starker MAHINDRA '39.52.157 DUNLOP user

第6戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Lowes Federal Oil Gresini Moto2 KALEX 98 DUNLOP user
2位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 96 DUNLOP user
3位 T.Luthi Garage Plus Interwetten KALEX 82 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 B.BInder Red Bull KTM Ajo KTM 127 DUNLOP user
2位 J.Navarro Estrella Galicia 0,0 HONDA 78 DUNLOP user
3位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM 67 DUNLOP user