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■ 2016/7/17 第9戦 ドイツ ザクセン
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雨の中、ザルコ選手が今季4勝目を決める







サマーブレーク前の第9戦は、ドイツ東部にあるザクセンリンクで行われた。コースは約3.6キロで、右コーナー3カ所、左コーナー10カ所を有するテクニカル・サーキットだ。
今回はフロントに前戦と同じソフト1、ミディアム2、リアはスペシャル・ハードS1、スペシャル・ハードS2のタイヤを用意した。
予選は、ドライ・コンディションで行われ、中上貴晶選手(KALEX)が2013年以来の今季初のポール・ポジションをゲットした。
「3年ぶりにポール・ポジションを獲得できて、すごくうれしい。最後の最後に、ベスト・タイムを出せた。今日は予選に向けて、ホイール・ベースを短くしてリヤのフィーリングがすごくよくなった。明日は初のポール・トゥ・ウィンを目指します」
2位にJ・ザルコ選手(KALEX)、3位にA・リンス選手(KALEX)という首位に並ぶ2人が入った。

決勝当日は、朝から雨模様。ウェット・コンディションで決勝を迎えた。
ザルコ選手がホール・ショットを決め、リンス選手、中上選手、J・フォルガー選手(KALEX)などが続く。
オープニング・ラップに中上選手がトップに立ち、リンス選手、ザルコ選手、フォルガー選手などが後ろから続く。
ところが、7周目に中上選手はスリップ・ダウン。大きく後退してしまう。
これでリンス選手がトップに上がるが、フォルガー選手、ザルコ選手が後ろから続き、3台がトップ争いを展開。さらに後方からF・モルビデッリ選手(KALEX)、A・マルケス選手(KALEX)も追いつく。
中盤、リンス選手がレースをリード。すぐ後ろからザルコ選手、モルビデッリ選手が続き、3台の戦いとなる。マルケス選手は15周目に転倒し、フォルガー選手もやや遅れをとる。
17周目、モルビデッリ選手がトップに立ち、後続を離していく。リンス選手、ザルコ選手、フォルガー選手が2位争いを開始する。
残り7周目となった22周目、トップのモルビデッリ選手がクラッシュしてしまう。
これでザルコ選手、フォルガー選手、リンス選手がトップ争いとなり、ザルコ選手がレースをリード。フォルガー選手、リンス選手が2、3位となる。
そして、残り3周というところでリンスが転倒。これで、J・シモン選手(SPEED UP)が3位に上がる。
レース終盤、フォルガー選手が追い上げてザルコ選手に猛追、2台のバトルとなる。ラストラップの最終コーナーでフォルガー選手がインを突くが、立ち上がりでザルコ選手が前に出るとそのままチェッカー。今季4勝目を決めた。
この結果、ザルコ選手が単独首位となり、リンス選手が25点差の2位となった。
続いて、地元ドイツのフォルガー選手が2位。シモン選手が2012年以来の表彰台3位をつかんだ。
再スタートした中上選手は11位に入っている。
雨の中、転倒が相次いだレースで、27台スタートして完走したのは15台だけだった。

●コメント

優勝 J・ザルコ選手(KALEX)
「最終コーナーでインを開けないようにした。フォルガー選手が近くにいるのは分かっていたが、思ったよりも接近していて、彼はアタックしてきた。でも、コーナー出口のラインをうまく抑えた。彼の方が限界で走っていたので最後の上りでパスすることができた。今日は、転倒だけはしないように集中した。それでも、2度ほど転びそうになった。夏休みの前に優勝できたので、気持ちよく夏休みに入れる。まだシーズン前半が終わっただけ。引き続きがんばります」

2位 J・フォルガー選手(KALEX)
「序盤はあまりいいペースではなかったが、リンス選手やマルケス選手などたくさんのライダーが転倒していたから、リスクを負わないようにして、エネルギーを温存してスローダウンして走っていた。ザルコ選手にとにかくついて行って、最後にアタックしようと思っていた。最後は勝てると思ったが、コーナーの進入でプッシュしすぎたので、彼の方が速くコーナーを立ち上がった。あと少し足りなかったけど、表彰台を獲得できてうれしいです」

3位 J・シモン選手(SPEED UP)
「一生懸命がんばってくれたチームやサポートしてくれたすべての人、そしてがんばった自分におめでとうと言いたい。いい結果を出せるように、とにかくプッシュした。何年も表彰台に上がれなかったので、今日はスペシャルな1日になった。本当に感謝しています。レースは雨でとても長く感じた。最後にリンス選手が転倒したので表彰台に上がるチャンスが巡ってきた。とてもうれしいです」

11位 中上貴晶選手(KALEX)
「今日は朝のウォーム・アップでフィーリングが悪く、転倒していた。決勝レースもウェット。コンディションであれば、いいレースができないかもしれないと思っていた。しかし、スタートしたらトップを走ることができたし、朝のウォーム・アップで転倒しているので、守りの走りにならないようにがんばった。転倒したときは、全く兆候がなく、あっという間に転んでしまった。幸いにもエンジンが止まっていなかったので、再スタートをすぐに切れた。今日は転倒が多く、慎重に走っていればとも思うが、できるだけのことはしたから悔いはないです」


レイン・マスターのパウイ選手が今季2勝目を達成







Moto3クラスは、前回と同じフロント・タイヤにソフト&ミディアム、リア・タイヤにソフトS1とミディアムM1を準備した。
予選では、E・バスティアニーニ選手(HONDA)が2戦連続のポール・ポジションを獲得した。
「すべてのプラクティスでトップ3に入り、速さを見せることができた。予選では、最後はいつものように渋滞していて簡単ではなかったけど、ポール・ポジションを獲得することができて、とてもハッピーです」
続いて、A・ロカテリ選手(KTM)が初のフロント・ロー2位、A・カネット選手(HONDA)が3位につけた。
また、首位のB・ビンダー選手(KTM)は、6位2列目となる。
ケガから復帰した尾野弘樹選手(HONDA)は9位。鈴木竜生選手(MAHINDRA)は23位となる。

雨の中、決勝レースが始まると、バスティアニーニ選手がホール・ショット。B・ベンズスイデル選手(KTM)、ロカテリ選手、J・マカフィー選手(PEUGEOT)などが続く。予選20位7列目スタートのK・I・パウイ選手(HONDA)は7位、尾野選手は8位につける。
序盤は、雨の中で上位陣は激しく順位を入れ替えていく。
4周目になるとパウイ選手がトップに浮上し、尾野選手が2番手に続く。後ろからマクフィー選手、ロカテリ選手、バスティアニーニ選手が続く。
パウイ選手と尾野選手は後続を離してトップ争いを展開。マクフィー選手とロカテリ選手、バスティアニーニ選手が3位争いとなる。
ところが9周目、尾野選手はハイサイドを起こしてコースアウトし、大きく順位を落としてしまう。
この後、パウイ選手が単独トップとなり、ロカテリ選手、マクフィー選手、バスティアニーニ選手が後ろから続く。尾野選手は5位でレースに復帰するが、12周目に再び転倒してリタイアした。
14周目、トップのパウイ選手のマシンも大きく振られたが、転倒は免れてトップを守っていく。
中盤、パウイ選手は約12秒の大差をつけてトップを独走。ロカテリ選手が2位、バスティアニーニ選手とマクフィー選手にJ・コーンフェイル選手(HONDA)が追いついて、3位争いを展開する。
終盤に入ってもパウイ選手は15秒近いリードをキープ。単独2位にロカテリ選手。3位争いからはバスティアニーニ選手が抜け出していく。
パウイ選手は安定したライディングを続けると、今季2勝目を達成。雨のアルゼンチンの優勝に続いて、ウェットでの速さを見せた。
続いて、ロカテリ選手が初の表彰台2位を獲得。バスティアニーニ選手が3位に入った。
首位のビンダー選手は8位に入り、首位を守っている。
また、鈴木選手は今季最高の11位でゴールした。

●コメント

優勝 K・I・パウイ選手(HONDA)
「今日は7列目からのスタートで、序盤はとても難しいレースだった。表彰台に立てるなんて思いもしなかったし、とにかく、過去3戦は転倒しているので、今日は絶対に完走してポイントを獲得しようと思っていた。今日は転倒者が多く、落ち着いて走れと言い聞かせたが、トップに出てからはプッシュした。サポートしてくれるチーム、家族、そしてファンの皆さんに感謝しています」

2位 A・ロカテリ選手(KTM)
「表彰台に上がれて本当にうれしい。今日はウェットで、本当に難しかった。でも、走っているうちにだんだん感触がよくなった。これからもっと速くなりたい」

3位 E・バスティアニーニ選手(HONDA)
「序盤からすぐにいい感触を得て、とても楽しかった。その後、雨が激しくなって思うように走れなかった。リア・ホイールがかなりスライドし、何度か危ないシーンがあった。最後は路面の水の量が減り、後方グループに差を縮められたが、なにがなんでも表彰台を獲得したかったので、プッシュした。ウェットで初めての表彰台獲得となったのでよかった。雨のレースでここまで力強い走りができたことはなかったので、大きな自信になった」

11位 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「今日は難しいコンディションだったので、完走を目指した。前回の転倒で手を痛めていて、万全ではなかったが、11位で終わってよかった。今季4度目のポイントが取れました。次のオーストリアは初めてのサーキットなので、またがんばります」

リタイア 尾野弘樹選手(HONDA)
「調子はよかったのですが、序盤にハイサイド気味になりコース・アウトしてポジションを落としてしまった。その後、追い上げたが、またミスを犯してしまい2度目のコース・アウトとなり、エア・フェンスにぶつかってしまった。今日は難しいコンディションだったので、ミスをせず、しっかり走り切ろうと思っていただけに残念です。このあと、チェコで2日間のテストがあるので、しっかりメニューをこなしたい」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '47.18.646 DUNLOP user
2位 J.Folger Dynavolt IntactGP KALEX '47.18.705 DUNLOP user
3位 J.Simon QMMF Racing Team SPEED UP '47.39.079 DUNLOP user
11位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '48.24.032 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 K.I.Pawi Honda Team Asia HONDA '47.07.763 DUNLOP user
2位 A.Locatelli Leopard Racing KTM '47.18.894 DUNLOP user
3位 E.Bastianini Gresini Racing moto3 HONDA '47.21.122 DUNLOP user
11位 鈴木竜生 CIP-Unicom Starker MAHINDRA '47.45.451 DUNLOP user

第9戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 151 DUNLOP user
2位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 126 DUNLOP user
3位 S.Lowes Federal Oil Gresini Moto2 KALEX 121 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 B.BInder Red Bull KTM Ajo KTM 159 DUNLOP user
2位 J.Navarro Estrella Galicia 0,0 HONDA 112 DUNLOP user
3位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM 93 DUNLOP user