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■ 2016/10/30 第17戦 マレーシア セパン
天気 気温 観客
雨、曇り 31度 95,316人

ザルコ選手がMoto2クラス初の2連覇を達成







オーストラリア戦の翌週、東南アジア・マレーシアで第17戦を迎えた。
毎年、熱帯ならではの暑さとスコールに悩まされる大会だ。
今回、ダンロップはフロントにミディアム2とハード3、リアにハード3と、ハード4という、暑さに備えて固めのタイヤを用意した。
初日から悪天候に悩まされた予選もウェット・コンディションで始まり、徐々に路面が乾いていく難しい状況の中で行われた。
タイトルに王手をかけているJ・ザルコ選手(KALEX)が、2位に2.1秒の大差をつけて今季6回目のポール・ポジションを獲得した。
3戦連続で表彰台獲得中のF・モルビデッリ選手(KALEX)が2位。A・ポンス選手(KALEX)は、今季初のフロント・ロー3位をつかんだ。
また、中上選手は20位7列目となった。

決勝当日、朝は曇り空だったが、レース直前に雨が降り始め、レイン・コンディションでスタートを迎えた。
決勝が始まると予選4位のJ・フォルガー選手(KALEX)が好ダッシュを決め、モルビデッリ選手、ザルコ選手、ポンス選手などが続く。
オープニング・ラップにモルビデッリ選手がトップに立ちレースをリード。ザルコ選手、フォルガー選手が後ろから続き、ポンス選手は2周目に転倒してしまう。
レース中盤、トップのモルビデッリ選手と2位ザルコ選手はコンマ5秒差くらいの間隔で周回していく。ザルコ選手から約1秒後方にフォルガー選手が続く。
後半に入るとトップのモルビデッリ選手、ザルコ選手、フォルガー選手の差が詰まり、3台がトップ争いとなる。
残り6周となった14周目、ザルコ選手はトップに浮上。先頭に立ったザルコ選手は、すぐさまラスト・スパート。すぐにリードを3秒以上に広げ、モルビデッリ選手とフォルガー選手は2位争いとなる。一旦、フォルガー選手が前に出るが、コース・アウトすると、再びモルビデッリ選手が先行していく。
ザルコ選手は、そのままトップを守り切りチェッカー。同時に、Moto2クラスで初の、フランス人として初の2連覇を達成した。
続いて、モルビデッリ選手が2位に入り4戦連続の表彰台を獲得。フォルガー選手が3位でゴールした。
一方、中上選手はウェット・コンディションでペースが上がらず、21位に終わった。

●コメント

優勝 J・ザルコ選手(KALEX)
「Moto2クラスで初となる2度目のタイトルを獲得できた。タイトルを決めた瞬間、涙がこぼれた。今大会、自分が最速ではなかったが、ウェット・コンディションでは予選も決勝もいい走りができた。特にライン上が乾き始めてからは、いいラインを見つけ、自信を持って走れた。今日はモルビデッリ選手といいレースができ、そして勝つことができた。ラスト3周は、いろんなことが思い出された。2位に3秒のリードを築いていたし、自信を持って走れた。すばらしいシーズンになった。支えてくれたチームとスタッフに感謝したい。昨年より、今年の方が厳しいシーズンだった。それだけにうれしい。最高の気分で最終戦バレンシアに臨みます」

2位 F・モルビデッリ選手(KALEX)
「ザルコ選手とすばらしいレースができた。チャンピオンを獲得したザルコ選手におめでとうと言いたいです。今日は、ウェット・コンディションでとてもいい走りができた。しかし、コース上が乾き始めてからは、ザルコ選手と同じペースをキープできなかった。でも、今日は2位になれてとてもうれしい。後半戦に4戦連続で表彰台に立てた。この調子をキープして、最終戦バレンシアに挑みます」

3位 J・フォルガー選手(KALEX)
「雨の多い状況にマシンを調整してスタートした。路面が乾いていくにつれて、苦労した。モルビデッリ選手とのバトルは激しく、自分のミスでポジションを落としてしまった。でも、最終戦を前に表彰台に立ててよかった。今日はザルコ選手がすばらしいレースをした。チャンピオンに値するシーズンだったと思う。来年は彼とチーム・メイトになるので、彼からいろいろと学ぶことができると思う」

21位 中上貴晶選手(KALEX)
「今シーズンで最も厳しいレースになった。ウェットでの走りの感触をつかめないまま決勝を迎え、全くいいところがないまま終えてしまった。長くて苦しい19周だった。応援してくれたファンの方々には申し訳ない気持ちです。最終戦に向けて気持ちを切り替えたい。バレンシアではいつもの力を発揮して、いいレースでシーズンを締めくくりたい」


転倒車続出のレースで、バグナイア選手が今季2勝目を達成







Moto2クラスには、フロントにソフト&ミディアム、リアにミディアムM1、ハードH3を供給した。
予選は、途中でスコールのために赤旗中断する厳しい状況となる。最後にチャンピオンのB・ビンダー選手(KTM)がトップ・タイムをマーク。今季6度目のポール・ポジションを獲得した。
続いて、J・ナバーロ選手(HONDA)2位、F・バグナイア選手(MAHINDRA)3位と続く。
また、鈴木竜生選手(MAHINDRA)は16位。尾野弘樹選手(HONDA)は25位となったが、予選中の転倒で頭を強打したために欠場した。
今回、負傷欠場したE・バスティアニーニ選手(HONDA)の代わりに、ルーキーズ・カップで日本人として初タイトルを獲得したばかりの佐々木歩夢選手(HONDA)が参戦し、21位につけた。

決勝レースは、ビンダー選手のホール・ショットで始まる。ところが、序盤に転倒車が続出し、A・ミーノ選手(KTM)、N・ブレガ選手(KTM)、さらに鈴木選手、佐々木選手も転倒してしまう。
3周目になると、先頭集団4台のうちビンダー選手、J・ミル選手(KTM)、L・ダラ・ポルタ選手(KTM)の3台が転倒し、残ったバグナイア選手が単独トップとなる。
2位以下は、J・コーンフェイル選手(HONDA)、ナバーロ選手、N・アントネッリ選手(HONDA)などが続くが、5周目にナバーロ選手が転倒、7周目にアントネッリ選手も転倒し、転倒車が続く。
中盤になるとトップのバグナイア選手が6秒近いリードを築く。2位争いはコーンフェイル選手とB・ベンズスナイデル選手(KTM)の戦いとなる。
終盤に入っても、バグナイア選手はトップを独走。2位争いでは、コーンフェイル選手が先行し、ベンズスナイデル選手が続く。
15周目に入ると、中段で転倒車が発生し、赤旗が出てレースは終了。13周目の終了順位が結果となり、バグナイア選手が今季2勝目を達成。この結果、ランキング3位に浮上した。
コーンフェイル選手が自己最高の2位、ベンズスナイデル選手が3位となった。
14台が転倒リタイアした波乱のレースだった。

●コメント

優勝 F・バグナイア選手(MAHINDRA)
「今日は、僕のレース・キャリアの中でベスト・レースだったと思う。トップをひとりで走り続けるのは、本当に大変だった。どのくらいのペースで走ったらいいのか、自分でつかんでいかないとならないから。去年、こういうレースで多くを学んでいたから、今日は走れたんだと思う。レースでは、上位陣のライダーも転倒した。彼らを見たときに、差を広げようとプッシュした。コースにオイルも出ていたから、転倒しないように気を付けて走っていった。この勝利で、今年は2勝、6回表彰台となった。次のバレンシアも楽しみだよ」

2位 J・コーンフェイル選手(HONDA)
「自己ベストの2位でフィニッシュでき、信じられない気持ちです。今日はとても難しいレースだった。コース上の水たまりをうまく避けて、とにかく転ばないように走り続けることが最も大事なことだった。チームとセパン・サーキット、そしてスポンサーや家族のサポートがなければできなかった。心から感謝しています。今日の2位を捧げたいです。今日の表彰台は自分にとってとても特別なものです。自分にとって今年初めての表彰台だったし、チームにとっても初の表彰台となりました」

3位 B・ベンズナイデル選手(KTM)
「2度目の表彰台に上がれてうれしい。コーンフェイル選手の後ろについていって、最終ラップに彼を抜こうと思っていた。赤旗が出たときは彼の前を走っていたのに、13周目終了時点の順位が結果となったので、3位になってしまって残念だった。今日はコンディションが難しくて、このような状況で走ったのは初めてった。チームのサポートのおかげで、表彰台に上がれてうれしいです」

リタイア 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「スタートはうまくいって、その後第2集団に追いつこうとしていた。しかし、1コーナーでプッシュしたら、水たまりで転倒してしまった。でも、オーストラリアとマレーシアといい順位で走れているので、この調子でバレンシアに臨みたいです」

欠場 尾野弘樹選手(HONDA)
「昨日の予選で転倒して頭を打ち、目まいがしたのでしばらく休んでいた。今朝ウォーム・アップを走ったら、視界が定まらず、レースは無理だと判断した。日本に帰って病院で検査を受け、万全の体調で最終戦に挑みたいです」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '45.51.036 DUNLOP user
2位 F.Morbidelli Estrella Galicia 0,0 Marc VDS KALEX '45.54.292 DUNLOP user
3位 J.Folger Dynavolt Intact GP KALEX '45.54.725 DUNLOP user
21位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '46.59.649 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 F.Bagnaia Pull & Bear Aspar Mahindra Team MAHINDRA '29.29.351 DUNLOP user
2位 J.Kornfeil Drive M7 SIC Racing Team HONDA '29.36.459 DUNLOP user
3位 B.Bendsneyder Red Bull KTM Ajo KTM '29.36.604 DUNLOP user

第17戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 251 DUNLOP user
2位 T.Luthi Garage Plus Interwetten KALEX 214 DUNLOP user
3位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 203 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 B.Binder Red Bull KTM Ajo KTM 294 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Moto3 HONDA 164 DUNLOP user
3位 F.Bagnaia Pull & Bear Aspar Mahindra Team MAHINDRA 145 DUNLOP user