FIMロードレース世界選手権
全日本ロードレース選手権
全日本モトクロス選手権
全日本トライアル選手権
アジアロードレース選手権
FIM世界耐久選手権
モトクロス世界選手権
トライアル世界選手権
AMAスーパーバイク
AMAスーパークロス/ナショナルモトクロス
CATEGORY
■ 2016/11/13 第18戦 スペイン バレンシア
天気 気温 観客
晴れ 20度 110,050人

ザルコ選手が7勝目。有終の美を飾る







2016シーズンのラスト・ラウンドを迎えた。開催地は、スペイン東部のバレンシア。約4キロのコースは、中低速コーナーの多いテクニカル・コースだ。
ダンロップは、フロントにソフト1とミディアム2、リアにハード3、ハード4という固めのタイヤを用意した。

初日から秋晴れに恵まれた。予選では、前戦で2連覇を決めたJ・ザルコ選手(KALEX)が今季7度目のポール・ポジションを獲得。ザルコ選手は来年MotoGPクラスへ参戦することが決まっており、今回がMoto2最後のレースとなった。
「Moto2クラス最後のレースでポール・ポジションを獲得できて、本当にうれしい。いい思い出になった。今日は、新しいタイヤでスタートして、序盤からいいラップを刻むことができた。いいフィーリングで走れている。前戦マレーシアでタイトルを獲得したので、今大会はリラックスしている。全力で優勝を目指します」
続いて、T・ルティ選手(KALEX)が2位、F・モルビデッリ選手(KALEX)が3位に続く。
中上貴晶選手(KALEX)は9位3列目となった。
「フリー・プラクティス2からフロントのジオメトリーを変えて、バランスもよくなりタイム短縮できた。でもまだ十分ではない。一番の問題は、コーナーの出口でスピードを乗せられないことです。トップ・グループに比べると0.2秒くらい遅いので、このままでは厳しいレースになると思う。朝のウォーム・アップでセッティングを調整して、決勝に挑みます」

決勝当日も朝から快晴となった。 決勝レースはザルコ選手のホール・ショットで始まる。後ろからモルビデッリ選手、ルティ選手、A・リンス選手(KALEX)などが続く。
レース序盤からザルコ選手、モルビデッリ選手、リンス選手の激しいトップ争いが展開され、ルティ選手も後ろにピタリとつける。
中盤に向けて、ザルコ選手とモルビデッリ選手の2台が後続を離してトップ争いを展開。ルティ選手、リンス選手が3位争いを繰り広げる。
上位2台がバトルを展開すると、ルティ選手とリンス選手も追いつき、4台のトップ争いになる。
レース中盤に入っても、ザルコ選手、モルビデッリ選手を中心に戦いは展開され、後方からルティ選手、リンス選手が続く。
後半に入るとトップのザルコ選手が少しずつ差を広げていく。モルビデッリ選手は単独2位、ルティ選手とリンス選手が3位争いとなる。
レース終盤、ザルコ選手は2秒近いリードを奪う。モルビデッリ選手にルティ選手が追いつき、2位争いとなる。
ザルコ選手は3秒以上の差をつけると、そのまま7勝目を決めて、シーズンを締めくくった。
残り2周でルティ選手がモルビデッリ選手を抜き2位をゲット。モルビデッリ選手は3位となった。
この結果、ルティ選手は自己最高のランキング2位でシーズンを終えた。
一方、リンス選手は終盤遅れると、ラスト・ラップにS・ロウズ選手(KALEX)に抜かれて5位でチェッカーを受けている。
また、中上選手は6位でゴール。ランキング6位となった。

●コメント

優勝 J・ザルコ選手(KALEX)
「Moto2クラスでの最後のレースで優勝できてとてもうれしい。モルビデッリ選手とルティ選手がいいペースで走っていたので、彼らといいレースをして勝たなくてはいけないと、自分に言い聞かせていた。モルビデッリ選手は若く、アグレッシブな走りをしていた。最後まであきらめない彼の走りに拍手を送りたい。そして、彼のようなライダーと最後まで戦えるマシンを用意してくれたチームに感謝したいです」

2位 T・ルティ選手(KALEX)
「最終戦で2位になれて、そして総合2位でシーズンを終えてとてもうれしいです。レース終盤、モルビデッリ選手がマシンに少し問題を抱えていたことが分かった。彼を抜けると思っていたが、かなり大変だった。今日の結果は本当にうれしい。2017年シーズンに向けて、とても励みになりました」

3位 F・モルビデッリ選手(KALEX)
「今日はレースをとてもエンジョイできた。しかし、2周を残してマシンに少しトラブルが出て、2番手争いから後退してしまった。今日はザルコ選手といいレースができた。何度も彼をパスした。終盤は彼のペースについていけず、ルティ選手にも抜かれ、3番手をキープすることにした。今年はすばらしいシーズンにった。チームに感謝したい」

6位 中上貴晶選手(KALEX)
「最後のレースで6位となり、ランキングも6位で終えた。リザルトとしては最低限の仕事はできたと思う。ウォーム・アップでフロントのセッティングを変えたところ、マシンのフィーリングがよくなった。しかし、決勝はコンディションが変わり、フィーリングも変わった。トップ争いに加われず、トップ・グループから大きく離されてしまった。来年に向けて学ぶことが多いシーズンだった。来年はチャンピオンを獲得できるよう、これからスタートするテストにしっかり取り組んでいきたい」


ビンダー選手が今季7勝目。チャンピオンの強さを見せる







Moto3クラスには、フロントにソフト&ミディアム、リアにソフトS1、ミディアムM1を供給した。
予選では、スペインの新星、A・カネット(HONDA)が初のポール・ポジションをゲットした。
「地元で初めてのポール・ポジションを獲得することができて、とてもうれしい。いいペースで走っているライダーが大勢いるので、明日はとにかく走りきることに集中します。目標は、トップ・グループについていって24ラップを走りきること。マレーシアでケガした左手が痛いので、明日は痛み止めを飲むかどうかドクターと相談します。シーズン最後のレースなので全力を尽くします」とカネット選手。
すでにタイトルを獲得しているB・ビンダー選手(KTM)は2位、尾野弘樹選手(HONDA)は3位となる。
「ロイ選手とゲバラ選手の後ろについて、うまくタイムを出すことができた。フロント・ローに並べるとは思っていなかった。もてぎのときよりもうれしい。今回はアベレージ・タイムもよく、タイヤのフィーリングもいいです。表彰台、優勝を目指していきたい」と尾野選手。
また、鈴木竜生選手(MAHINDRA)は22位となる。
「予選序盤で転倒してしまって、十分に走れなかった。それでも、少ない時間でタイムを上げることができた。明日は接戦になると思うので、がんばります」と鈴木選手。

決勝が始まると、尾野選手がホール・ショット。後方から予選9位のE・バスティアニーニ選手(HONDA)、ビンダー選手、予選10位のJ・ミル選手(KTM)などが続く。
2周目にビンダー選手はハイサイド気味になり、22位に後退してしまう。
トップのミル選手がレースをリード。F・ディ・ジャンナントニオ選手(HONDA)、バスティアニーニ選手、A・ミーノ選手(KTM)がセカンド・グループとなり、尾野選手は第3集団に飲み込まれる。
中盤になると、ミル選手、ミーノ選手、ディ・ジャンナントニオ選手、バスティアニーニ選手が接近し、さらにJ・コーンフェイル選手(HONDA)、J・ゲバラ選手(KTM)など後続も追いつき、先頭集団は7台に膨れ上がる。
12周目からミーノ選手がレースをリードしていくが、上位陣は僅差のバトルを展開。ビンダー選手も猛烈な追い上げでトップ集団に追いつき、上位9台による大混戦となっていく。
レース終盤、残り4周になるとビンダー選手がついにトップに浮上。ミル選手、バスティアニーニ選手、ミーノ選手、ディ・ジャンナントニオ選手が僅差で続く。上位5台は何度も順位を入れ替えていく。
ラスト・ラップへミル選手が先頭で入るが、ビンダー選手は1コーナーでトップに浮上。そのまま後続を抑えきると今季7勝目を決めた。
続いて、ミル選手、ミーノ選手が僅差でチェッカーを受けた。ミル選手は今季3度目の表彰台を獲得して、ランキング5位と、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。
また、ポール・シッターのカネット選手は、スタートでエンジンがかからずにピット・スタート。19位で終わった。
一方、鈴木選手は18位、尾野選手は21位でチェッカを受けている。

●コメント

優勝 B・ビンダー選手(KTM)
「勝てるとは思わなかった。序盤、マシンが少しおかしかったので、チェックしていて遅れをとった。大丈夫だと分かってからは、プッシュしていった。追い上げて優勝できたなんて信じられないよ。今年1年、チームががんばってくれて本当に感謝している。今年7勝できて、はやい時期にタイトルを獲得できた。信じられないようなシーズンだったよ。来年からはMoto2クラスでがんばるよ」

2位 J・ミル選手(KTM)
「表彰台でシーズンを終えることができてうれしいよ。シーズンの最初は、優勝して2回表彰台に上がれるとは思っていなかった。チームに本当に感謝しています。今は新しいマシンに乗ることが楽しみです。来年は開幕戦からトップ争いできるようにがんばります」

3位 A・ミーノ選手(KTM)
「アッセン以来の表彰台に上がれてうれしい。アッセンもよかったけど、今回のほうが内容はよかったと思う。この難しいコースで、初日からセッティングと格闘していたから。レースも混戦でハードだった。この結果はチームのおかげだね」

18位 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「もっと大きな集団での戦いになると思ったが、第3グループで戦うことになって、厳しかった。それでもトップから9秒差でしっかりとゴールできたことはよかった。このチームで3年お世話になったので、離れるのはさびしいが、来年は違うチームでホンダのマシンでまたがんばります」

21位 尾野弘樹選手(HONDA)
「序盤からフロントが切れ込み、ペースを上げられなかった。ウォーム・アップでフロントに硬いスプリングを入れたらよくなかったので、決勝は元の状態に戻した。それが結果的によくなかったのかもしれない。今年は苦しいシーズンだったが、いろいろ学べたシーズンでした」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '43.17.626 DUNLOP user
2位 T.Luthi Garage Plus Interwetten KALEX '43.20.907 DUNLOP user
3位 F.Morbidelli Estrella Galicia 0,0 Marc VDS KALEX '43.22.607 DUNLOP user
6位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '43.29.231 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 B.Binder Red Bull KTM Ajo KTM '40.13.777 DUNLOP user
2位 J.Mir Leopard Racing HONDA '40.13.833 DUNLOP user
3位 A.Migno SKY Racing Team VR46 KTM '40.13.858 DUNLOP user
18位 鈴木竜生 CIP-Unicom Starker MAHINDRA '40.23.727 DUNLOP user
21位 尾野弘樹 Honda Team Asia HONDA '40.32.514 DUNLOP user

第18戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 276 DUNLOP user
2位 T.Luthi Garage Plus Interwetten KALEX 234 DUNLOP user
3位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 214 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 B.Binder Red Bull KTM Ajo KTM 319 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Moto3 HONDA 177 DUNLOP user
3位 J.Navarro Estrella Galicia 0,0 HONDA 150 DUNLOP user