IA1
成田選手が、3大会連続で総合優勝!
前半5大会が1週おきに開催される、過密スケジュールが組まれた今季の全日本モトクロス選手権。前半戦最後の大会となる第5戦が、火の国・熊本のHSR九州で開催された。残念ながら今大会は天候に恵まれず、土曜日の予選は曇り空の下で開催。そして決勝が行なわれた日曜日は、お昼ごろから雨が降り、コースはマディに近いコンディションへと変化していった。HSR九州の基礎となる路面は、阿蘇の火山灰が積もった黒土。降雨の影響により、路面は極めてスリッピーな状態となり、決勝ヒート2はとくに過酷なレースとなった。
IA1クラスでは、ダンロップタイヤを履く成田亮選手(#1)が、第4戦終了時点でランキングトップ。2年連続チャンピオンに向け、順調なシーズンを送っていた。しかも、本来ならランキング2番手との差はわずか14ポイントだったが、第3戦ヒート2のレース結果に訂正が入ったため、その差は36ポイントへと拡大。成田選手にとっては、より有利な展開となった。その成田選手は、今大会でも予選から好調かつ余裕の走りをみせ、組別予選レースをトップでゴール。順調に、マシンを決勝スターティンググリッドに並べた。
決勝ヒート1は、その成田選手が1周目からトップに立つ展開。4周目にはファステストラップを叩き出し、レース序盤から一気に逃げ切りを図った。結局、レース前半だけで十分なアドバンテージを築いた成田選手は、後半は後続との差を保ちつつクルージング状態。最後はコースサイドのスタッフに手を振る余裕をみせ、トップでチェッカーを受けた。またヒート2では、1周目に転倒して出遅れたものの、3周目には2番手へと浮上。すると翌周、トップを走るライダーがミスで自滅。これで難なくトップに立ち、再び優勝を果たした。
これにより成田選手は、3大会連続でパーフェクトウィンを達成。ダンロップタイヤは、滑りやすい路面でもライバルを凌ぐパフォーマンスを発揮できることを、再び証明した。なお、熊本が地元とあって期待を集めた福留善秀選手(#952)は、ヒート1では4番手走行中に他車の転倒に巻き込まれ、残念ながら14位でフィニッシュ。しかしヒート2では、1周目5番手から追い上げ、4周目には3番手に浮上。レース後半にはペースを上げ、終盤には2番手を走るライダーの背後へと迫った。そして、わずか0.2秒弱の差で逆転はできなかったものの、3位でゴール。地元ファンの前で、表彰台に上がった。
IA2
カワサキ+ダンロップ勢が、見ごたえあるレースを展開!
決勝ヒート1。スタート直後の混戦のなか、いくつかのアクシデントが発生した。星野裕選手(#444)がジャンプでコースの外に飛び出して転倒。これにより星野選手は負傷し、そのままリタイヤとなった。また井上眞一選手(#41)も転倒を喫し、大きく遅れた最後尾からのレースとなった。このなかダンロップ勢では、吉田勝選手(#131)が1周目を2番手でクリアした。しかし吉田選手は、レース序盤にポジションダウン。5周目からは、チームメイトの平塚雅樹選手(#768)、後方から追い上げてきた須田純選手(#45)と、7番手争いを展開した。
3台のカワサキ+ダンロップによる順位争いは、レース中盤になっても継続され、7周目には平塚選手が集団の前に出るが、レース後半の12周目には吉田選手が抜き返す展開。しかし14周目には、再び平塚選手が7番手に浮上した。そしてラスト2周のところで、今度は須田選手が吉田選手をパス。さらに須田選手は平塚選手へと迫るが、これは及ばず。結局、平塚選手が7位、須田選手がこの平塚選手から約1秒遅れの8位、最後はこの2台に引き離された吉田選手が9位でゴールした。なお井上選手は、14位まで順位を回復してフィニッシュした。
決勝ヒート2は、お昼休み中に降り出した雨の影響により、コースコンディションが大きく変わりつつあるなかでスタート。雨のレースを得意とする井上選手は、今度は無事に1周目の混戦をくぐり抜け、2周目には4番手まで順位を上げた。そして、4周目以降は再び5番手をキープ。レース終盤に、1台にパスされてしまったが、ベテランらしい堅実な走りで6位入賞を果たした。また吉田選手は、1周目17番手と大きく出遅れ、しかも追い上げが非常に困難なコース状況だったにもかかわらず、最終的には8位までポジションを上げてチェッカーを受けた。次戦は、約1ヵ月後の7月5〜6日に、北海道で開催される。