■ 2008/7/20 第7戦 岩手県 藤沢スポーツランド
REPORT
IA1
福留選手が、ヒート2でこのクラス初優勝!
全日本モトクロス選手権第7戦は、岩手県の南部にある藤沢スポーツランドで開催された。今大会に向けての練習走行が行なわれていた6月18日に、同コースで重大事故が発生。ヤマハのトレーナーだった畠山尚さんがお亡くなりになり、スズキの戸田蔵人選手が重傷を負った。ヤマハは、「この事故を真摯に受け止めた結果」として、ファクトリーチームのジュビロRT、開発チームのMPDY、セミファクトリーのチームYZと、計3チームの今大会出場を辞退した。これにより、ダンロップタイヤを履きランキングトップを独走していた成田亮選手(#1)も、今大会を欠場することになった。
エントリー台数がわずか20台となったIA1クラスで、鋭い走りをみせて予選をトップ通過したのは福留善秀選手(#952)。その福留選手は、決勝ヒート1では1周目を5番手でクリアすると、2周目と3周目に1台ずつをパスし、3番手に浮上した。そしてレース中盤は、冷静な走りでトップの2台をピタリとマーク。終盤に勝負をかける作戦を取った。ところが、レースが残り6周となった12周目、バックマーカーに進路をふさがれてしまった福留選手は痛恨の転倒。これにより5番手に順位を落とした。そしてその後は、北居良樹選手(#5)らと激しい5番手争いを展開。この集団の先頭でチェッカーを受けた。
また、午後に行なわれた決勝ヒート2では、福留選手はスタートで若干出遅れ、1周目を7番手でクリア。3周目に5番手、4周目に4番手に上がると、なおも追い上げを続けた。そして福留選手は、9周目に3番手にポジションアップ。これでトップ3の顔ぶれと順位は、ヒート1のレース中盤と同じになった。この状況から、レース終盤の13周目に福留選手が2番手に浮上。さらにその勢いのまま翌周にはトップに立った。ところが相手選手も粘りをみせたため、一度は2番手に後退。しかし、ラスト2周となった16周目に再逆転を果たした福留選手は、最後は2番手を引き離してゴール。このクラスの自身初優勝を達成した。
「自分の誕生日にIA1で初優勝できたのでうれしいです。ただ、本当ならヒート1も勝てたと思うので、悔しい思いのほうが強いです。ヒート2の最後は、気力で走りました。しんどかったんで、どう走ったのかあまり覚えていません」と福留選手。また、「成田選手が出場していたら、勝てたかどうか分かりません。まだまだです」と、初優勝に浮かれることなく、福留選手はその先の目標を見据えていた。なお、北居選手は両ヒートともスタートで出遅れてしまったが、どちらのレースも6位まで追い上げてゴール。小方誠選手(#11)も両ヒートの成績をまとめ、北居選手が両ヒート総合で6位、小方選手が同8位となった。
IA2
井上選手が予選で負傷しつつも健闘!
予選ヒートレースの1周目に、井上眞一選手(#41)が転倒。これにより大きく遅れた井上選手は、決勝レースに出走できる権利が得られる、組別予選レースの15位以内でゴールすることができなかった。しかし井上選手は、第6戦終了時点でポイントランキング5番手をキープしていたため、シード権を行使して決勝進出を果たすことができた。予選の結果により、決勝では最後に残ったスターティングゲートに入らなければならなかった井上選手だが、それでも決勝ヒート1では、1周目を5番手でクリア。激しい上位争いを繰り広げた。
しかし、予選で転倒した際に首などを痛めていた井上選手は、思うようにペースが上がらない厳しい状況。4周目には6番手、6周目には7番手に順位を落としてしまった。それでも、井上選手は粘りをみせ、8周目には6番手に浮上。この順位をキープして、レース終盤を迎えた。ラスト4周目となった14周目、井上選手は2台に抜かれて8番手に後退。ところがここでも意地をみせた井上選手は、翌周に1台を抜き返し、最終的には7位でフィニッシュした。なお星野裕選手(#444)は、2周目のミスで28番手まで後退。16位まで追い上げてゴールした。
また決勝ヒート2では、ヒート1は1周目に転倒して13位だった平塚雅樹選手(#768)が5番手、星野選手が8番手、井上選手が10番手で、1周目をクリアした。ここから、レース序盤に星野選手が順位を落とし、5周目には11番手まで後退してしまった。しかしその後、星野選手は自分の走りを取り戻し、9周目には8番手へと復活。レース終盤になってさらにペースを上げると、最終的には4位とわずか0.7秒差の5位でチェッカーを受けた。また、レース中盤に4番手を走行した平塚選手は、終盤に順位を落として8位でゴール。この平塚選手に代わり4番手に上がった井上選手も、ケガの影響もあってやはり終盤に順位を落としたが、それでも6位入賞を果たした。全日本モトクロス選手権は、これで約1ヵ月半の夏休みに入る。次戦は、9月6〜7日に奈良県で開催される。