
第5回 サスペンション
近年のスポーツバイクには、サスペンションのレーサー並にセッティングを変更できるようになっている。今回は、サスペンションのセッティングについて基本を少し説明しよう。

■ ベースとなるセッティング
「サーキットを走る場合は、サスペンションを硬くしたほうがいい」なんて固定観念をもっているユーザーは多いのではないだろうか。バイクは、フロント・リアサスペンションのバランスが非常に重要な乗り物だ。何もわからず、むやみに変更するのは要注意!近年のスポーツバイクは、誰が乗ってもある程度きっちり走行できるようにバランスのとれたセッティングになっている。実際、出荷ベースでもきっちりサーキット走行が可能な場合が多い。また、そのバイクの特性を生かしたセッティングになっているので、まずノーマルのセッティングで乗ってみることが重要だ。それをむやみやたらに硬くしてしまうと、反って前後のバランスが崩れ乗りにくくなっている場合がある。まずはノーマルのセッティングをベースに乗ってみよう!

■ 現状を知ろう!
実際にサーキットを走行してみて、サスペンションがどのくらいボトムしているかは体感するのは非常に難しい。そんな時に参考になるのがフロントフォークにタイラップなどを巻いてボトムセンサー代わりにする方法がある(右写真)。データロガーの様に詳細はわからないが、一番ボトムしているところは知ることが可能である。タイラップでなくても、フルボトム付近にグリスなどを塗ってもOKだ!自分では、フルボトムしているように思っていても実際はぜんぜんボトムしていなかったり、タイラップが許容範囲の最後までいっている様だとフルボトムしてしまっていることになる。フルボトムしてしまっているようだと、イニシャルを硬くする等の変更が必要になってくる。
これだけで、全てを判断するのは注意が必要なので、参考程度に活用してみよう!

■ 乗り方で変わる!
たまに見受けられるのが、「フロントサスペンションを硬くしたのにボトム量が増えた。」なんてことがある。通常硬くするとボトム量が減る方向だが、この場合はフロントを硬くしたことで安心してフルブレーキできるようになり、前回よりきっちりフルブレーキすることでボトム量が増えたと考えられる。また、ライダーが前に乗るか後ろに乗るかで当然サスペンションの動きも変わってくる。サスペンションを変更するときは、この点を注意して行う必要がある。

ダンロップサーキットステーションでは、このような基本からより難しいセッティングまでプロのライダーがアドバイスしてくれる。日頃、疑問に思っていることなど解決してくれること間違いなし!是非、参加してサーキット走行を楽しもう!
