ミカ・カリオ選手 インタビュー

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GP13年目を迎えるカリオ選手は、これまで全クラスに参戦したことのあるベテ
ラン・ライダー。数少ないフィンランド人ライダーながら、今年はMoto2クラスのタイトル争いを演じている。第7戦カタルニアを前に、カリオ選手に好調の秘訣や、タイトル争いについてインタビューした。
 
−第7戦までに2勝を果たし、ランキング2位につけていますね。今年の好調の理由を教えてください。
「去年はランキング4位で、去年から徐々によくなっている。シーズン前に新しいマシンに乗ったら、去年のと少し違っていて、フロント部分が自分に合っていると感じた。それに去年から金子直也さんという日本人のチーフクルーとやっていて、2年目ということでコミュニケーションが深まったこともあるね。セッティングについてよく理解し合えるようになったと思う。だから大きな理由があるわけじゃなくて、いろんなことが積み重なっていい結果につながっていると思う」

−チームメイトのE・ラバット選手とのタイトル争いとなっていますが、やりにくいことはありませんか?
「ラバット選手とタイトルを争うことは、全然難しくないよ。彼はチームメイトだけど、コースに出れば他のライダー全員が戦う相手だから。逆に、近くにライバルがいると、モチベーションが上がっていいと思う。負けられないと強く思うからね」

−マシンのセッティングをラバット選手と相談したりしますか?
「彼とはライディングスタイルが全然違うから、セッティングについて話すことはほとんどないね。彼と僕のセッティングは全然違うんだ。同じチームだけどラバット選手にはラバット選手のスタッフがいて、僕には僕のスタッフがいる。別チームみたいなものなんだ」

−ラバット選手の他のライバルは誰ですか?
「今年はルーキーライダーが元気がいいよね。ヴィニャーレス選手、サロム選手、フォルガー選手だね。ルティ選手が今年は調子いいかと予想していたけど、彼はまだ調子が上がらないようだね」

−今シーズンは、ラバット選手とカリオ選手が、安定した成績を残してきてますね。
「チャンピオンシップを獲得するためには、安定性がとても重要なんだ。いいときは優勝したり表彰台に上がって、状態が良くないときは完走して少しでも多くポイントをとること。そうしないとタイトルはとれないからね」

−今年のダンロップタイヤはどうですか? 今年もリア、フロントともに2種類用意されていますが。
「もっといろんな種類を使いたいけど、ルールだからしかたないんだ。特にダンロップのリアタイヤには満足しているよ。今回は、オフにオーストラリアでテストしたハードタイヤを使用するから、楽しみなんだ」

−2002年からGP参戦していて、125クラス、250クラス、MotoGPクラス、そしてMoto2クラスとすべてのクラスに参戦していますね。自分の強みはなんだと思いますか?
「うーん、そうだね。長いこといろんなクラスで戦ってきたから、セッティングのノウハウはかなりあると思う。このノウハウをメカニックに伝えられれば、すごい強みになると思うんだ。それに、タイヤやマシンの挙動などをスタッフにうまく伝えることもできていると思う」

−レースでの強みは?
「レースでコンスタントなペースで走り切れることだね。ペースがアップダウンせずに、自分のリズムで最後まで走れること」

−Moto2クラスは、激しいバトルが多いですね。
「若いライダーはリスキーな走りをするよね。混戦になってもうまくレースを作ることが大事だね。僕は、いつも予選よりレースのほうがうまくいくんだ。他のライダーと競り合いながら、予選よりいい走りができる。それが僕の長所なんだ。あと、レースでは、冷静に走ることが大事だね。ときどき激しい混戦になるけど、冷静さを保つことが必要なんだ」

−長いレースキャリアの間には、不調だったときもあると思いますが、どのように気持ちを切り替えてきたのですか?
「2、3年、成績が出なくて苦しいときがあった。そんなときはモチベーションを保つのが大変だけど、とにかく周りに何を言われても自分の力を信じて集中してやるしかないと思う。自分を信じることだよ」

−いろんなクラスに参戦経験がありますが、どのクラスが一番好きですか?
「そうだね。Moto2じゃないね。実はMoto2クラスは、僕のライディングスタイルにはあってはいないんだ。Moto2クラスのマシンは、あまり改造できない。サスペンションとかは変えられるけど、エンジンの調整などできなくて、改造範囲が限られている。2ストロークの250クラスが好きだな。いろいろと改造できたし、マシンは軽くて方向を変えるのも楽で、乗っているのが楽しい。エンジンパワーもあって、Moto2クラスより速いしね」

−ということは、今後の目標はMotoGPクラスに復帰することですか?
「もちろん! MotoGPに出ることが僕の目標だよ。でも、いいチームに入って、戦闘力のあるマシンに乗るのはとても難しい。戦闘力のないマシンでMotoGPクラスの15位前後を走るなら、僕はMoto2クラスの方がいい。下位の方を走っているとモチベーションを保つのが難しいんだ。今はトップ争いできているから、楽しいよ」

−ところで、どこのサーキットが好きですか?今まで、もてぎで好成績を残してますね。
「そうなんだ。実を言うと、もてぎのコースが好きなわけじゃないんだけど、なぜかいい結果が出てる。僕はムジェロが好きなんだけど、ムジェロでいい結果がでたことはない。不思議だね。好きなサーキットは、ザクセンリンク。アップダウンがあって、ブラインドコーナーがあって、とても面白い。お客さんも多くて、雰囲気も好きだね」


−あなたは、フィンランド人ライダーですね。今、GPシーンにはフィンランド人ライダーは2人いますが、今後増えてほしいと思いますか?
「もちろん、フィンランド人ライダーが増えてくれるといいと思っているよ。でも、フィンランドはヨーロッパの北の方の国だから、移動も大変でGPに参戦するのにはお金もかかる。今、フィンランドには2人、若手のいいライダーがいるから期待している。今年、僕のチーム、カリオレーシングで、若いフィンランド人ライダーをヨーロッパ選手権のスーパーストック600に参戦させているけど、ランキングトップなんだ。近いうちにGPにも出られると思うよ」

−フィンランドにはラリーやF1に有名選手がいて、4輪のレースの方が人気あると思いますが、どうして2輪のロードレースを始めたのですか?
「父親が2輪のレースをしていて、いつも一緒に行って見ていた。バイクに乗り始めたのも、レースを始めたのも14歳と遅いんだけど。ずっと父親がレースをするのを見ていたんだ」

−それでも2001年、18歳のときに初めてGP125クラスにワイルドカードで参戦していますね。乗り始めてからはとても早いですね。
「他のライダーは5歳とか6歳で始めているんだから、あまり時間はかけられなかったんだ」

−ところで、オフのときはどのように過ごしていますか? 趣味などはありますか?
「特に趣味っていうようなものはないけど。フィンランドの湖にある島にコテージを持っているから、そこでゆっくり過ごすよ。つりをしたり、ボートに乗ったり。6歳の娘と一緒に、リラックスして静かに過ごすのが好きなんだ」

−それでは、最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
「もてぎに行くと、いつもファンが歓迎してくれてとてもうれしいんだ。プレゼントをもらったりすることもある。多くの日本のファンからメッセージをもらったり。いつももてぎに行くのは楽しみだよ」

−今日はお忙しいところありがとうございます。これからのご活躍を期待しています。