ドミニク・アーゲター選手 インタビュー

今年、第9戦ドイツで初優勝を果たし、目下Moto2ランキング4位につけているのがスイス人ライダーのD・アーゲター選手。今年の鈴鹿8時間耐久ロードレースにTeam KAGAYAMAから参戦して3位表彰台を獲得。一気に日本でも知名度が高まった。
そのアーゲター選手に、日本GPを前に今シーズンの戦い、さらに来年の体制などを聞いた。
 
−今年は、第9戦のザクセンで初優勝を果たしましたが、ここまでどんなシーズンでしたか?
「優勝もしたし表彰台にも上がれたけど、アップダウンのあるシーズンだね。1度転倒もしたしね」

−去年まで40戦連続ポイント獲得記録を作りましたが、今年は開幕戦でノーポイントになってしまって、残念でしたね。
「そうなんだ。トラブルがあって、記録は途切れてしまったんだ」

−その後、第9戦ザクセンで初優勝を果たしましたね。現在、ランキング4位と自己最高位につけています。好調の理由はなんだと思いますか?
「チームはとてもプロフェッショナルで、確実にポテンシャルが上がっているね。僕に関しては、冬の間にトレーニングをつんで、体調を整えてきたからとても調子いいんだ。特に、去年は終盤に肩を脱臼しちゃって、その後手術したんだ。1か月間何もできなかったけど、いい休養になったよ。それで体力が落ちゃったから、トレーニングを積んで体調を整えた。今は、肉体的にも精神的にもグッドだよ」

−最近の2戦、ミサノとアラゴンは6位でしたね。
「Moto2クラスはセッティングがパーフェクトに近くないと、表彰台は難しいね。この2レースは、僕もセッティングもいまいちだった。ベストは尽くしたけど、表彰台は厳しかった」

−ミサノから新しいタイヤが入りましたが、どうですか?
「タイヤは徐々に進化しているよね。時々僕もセッティングがうまくいかないときもあるけど、タイヤの問題はないよ。毎回、そのコースに合わせてマシンを調節しないとならないんだ。トラックコンディションもいつも違うから、マシンと自分のライディングスタイルを合わせて調整していくことが大事なんだよね」

−今年は、鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場されましたね。振り返ってどうですか?
「すごくいい経験だったよ。鈴鹿も、耐久レースも、1000ccマシンもすべて初めてだったんだ。タイヤはダンロップだから、ちょっと知っていたけど。とにかく、チームの加賀山さんや芳賀さんがよくしてくれて、とても楽しかった。表彰台に上がれたから、うれしかったよ」

−なにが一番大変でしたか?
「暑さかな。金曜日は35度くらいあって、こんなに暑い中で8時間も走ったらどうなるのかと思っていたよ。5、6周で、体が熱くなっちゃって大変だった。幸い、決勝日はそんなに暑くなかったからよかった」

−レースでは遅いライダーを抜くのも大変だったのでは?
「そうなんだ。周回遅れのライダーたちはコーナーですごく遅くて、抜くのがとても難しかった。とくに3回目の走行のときは、疲れていたからきつかったね」

−来年は、マシンやチームの変更はありますか?
「来年からは今のSUTERからKALEXに代える予定だよ。チームは同じだけど、ルティ選手も一緒のチームになる。だけど、同じピットで分かれて作業するんだ」

−MotoGPクラスに上がるのが夢だと思いますが。
「来年、タイトル争いをして、2016年にMotoGPに上がりたいと思っている。今年でGP8年目だけど、僕はまだ24歳。まだまだこれからだと思っているよ」

−もてぎは好きですか? 去年は、予選で不運があって最後尾からスタートして8位になっていますね。
「去年は不運もあったけど、このコースは大好きだよ。今年はぜひトップ争いしたいね」

−このあと、オーストラリア、マレーシアと続きますが。
「フィリップアイランドもいいけど、天気がいつも難しいよね。セパンは好きだね。僕はハード・ブレーキング・ポイントがあるコースが好きなんだ。もてぎもそうだけど、セパンもハード・ブレーキング・ポイントがある。フィリップアイランドは流れるようなレイアウトだからね」

−今シーズン、これからの目標は?
「ランキング3位のヴィニャーレス選手とは点差が広がっているよね。だから、まずはランキング4位を守って、なるべく得点を稼ぐこと。できれば、2勝目をあげたいね」

−ところでなにか趣味はありますか?
「すべてモーターサイクルに関するものばかりだね。カート、モトクロスとか。あとはスイミングとか、家でゆっくりリラックスするのも好きだけど。僕は小さな町に住んでいて、とても静かなところなんだ」

−何歳からバイクに乗っているのですか?
「3歳からバイクに乗り始めて、5歳からレースをしている」

−お父さんもレーサーだったんですか?
「お父さんは、バイクに乗るけどレースはやっていないよ。バイクショップをやっているんだ」

−アーゲター選手は亡くなった富沢祥也選手のチームメイトだったし、鈴鹿8耐にも参戦しているから、日本のファンにもなじみが深いです。日本のファンにメッセージをお願いします。
「(日本語で)こんにちは、元気ですか?」
「(英語に戻って)もてぎに行くと、いっぱい応援してくれる人がいるんだ。これからも活躍できるようにがんばるから、応援よろしくね」

−日本語がうまいですね。
「少しね。今年は3回も来ているし、これで日本に来たのは11回目になるよ。今回は、東京から新幹線で来たんだ。景色とか、いろんな人がいてとても面白かったよ。日本の食事も好きだし、いつも滞在を楽しんでいるよ」

−今日は、お忙しいところありがとうございました。
今後のご活躍を期待しています。