インタビュー ヨハン・ザルコ選手

Moto2クラス2年目を迎えているのが、スペインの21歳、アレックス・リンス選手。今シーズンは、第3戦アメリカで優勝すると第5戦フランスGPで2勝目を果たし、ランキング・トップに浮上した。第6戦イタリア、ムジェロのパドックで、進境著しいリンス選手に好調の要因や今後の戦いなどについてきいた。
 
−フランスGPの優勝でランキング・トップに立ちましたね? シーズン前から予想していましたか?
「本当言うと、シーズンのスタートはあまりよくなかったから、ランキング・トップは予想してなかったよ。開幕戦のカタールのレースは難しかった。もっといいスタートを切りたかったんだけど。3戦目のアメリカ戦でやっと表彰台に上がれた。で、あれからすごく状態がよくなって、3戦連続で表彰台に上がれている。それでランキング・トップに上がれたんだ」

−マシンのセッティングがうまくいったんですか?
「そう。いいセッティングをみつけた。毎戦セッティングは違うけど、金曜日からがんばっていいセッティングができているよ」

−今回のイタリアGP、ムジェロはどうですか?
「ここムジェロはとても難しいコース。高速コースでテクニカルなんだ。セッティングは大変だと思うけど、がんばるよ」

−今年の新しいリア・タイヤはどうですか?
「新しいリア・タイヤのことだね。ダンロップはすごくがんばってくれていて、タイヤがよくなっている。走っていく毎にグリップがよくなるんだ。最後まですごくコンスタントに走れるよ」

−フランスGP、ル・マンでは、レース終盤もペースが速かったですね。
「そうなんだ。レース終盤でもいいペースで走れた。最後にライバルを負かすためには、最後まで速いペースで走ることが大事なんだ。今、それができている。タイヤのポテンシャルを生かして、最後までいい感じで走っているよ」

−今年はアメリカとル・マンで2勝していますが、どちらがベスト・レースですか?
「ウィーク・エンドを通してよかったのはアメリカ戦だけど、ベスト・レースはル・マンだね。実を言うと、ル・マンでは勝てるとは思っていなかった。ルティ選手がすごく速かったからね。彼は自信を持っていた。でもレースでは、僕はいいペースで走れたから彼を抜いて、差を広げることができたんだ」

−あなたの長所はどんなところですか?
「僕はすごくスムーズに走れるライダーだと思う。だから、タイヤのパフォーマンスをうまく引き出すことができる。スムーズに速く走れることが、レースでいい成績を出すために大事なんだよ」

−先日、ザルコ選手が先生だったと言っていましたね。
「ザルコ選手については、走り方というよりも戦い方を学んだよ。彼は2011年頃、すごくナーバスになっていて転倒も多かった。それからやり方を変えて速くなったよね。ザルコ選手もそうだけど、最近はMotoGPクラスのロレンツォ選手を見ているよ。彼はとてもスムーズに走って速い。彼から多くを学んでいる。以前、ロレンツォ選手はとてもアグレッシブだったけど、今はとても冷静にレースしているよね」

−ライバルは誰ですか?
「ひとりじゃない。Moto2クラスでは、毎回フロント・ローのメンバーが変わるから、首位を守っていくのは大変だ。ロウズ選手、ルティ選手、ザルコ選手、フォルガー選手など、速いライダーがいっぱいいるんだから」

−どこのコースが好きですか?
「一番好きなのはオーストラリアのフィリップ・アイランド。高速コースで、走っていてとても気持ちがいいんだ。ここムジェロは高速だけど、テクニカルだから少し難しいよ」

−もてぎはどうですか?
「もてぎも大好きだよ。ストップ・アンド・ゴー・タイプのサーキットだけど、好きだね。まだ表彰台に上がったことがないんだけど、今年は表彰台を狙っていくよ。毎年雨が降って大変なんだけど、がんばるよ」

−今シーズンこれからは、どんなふうに戦っていきますか?
「首位を守っていきたいよ。今はライバルにミスがあって首位に上がったわけだけど、これからは冷静に走って、ミスしないようにしたい。もちろん勝ちたいけど、ステディーに走っていきたい。表彰台に上がることが大事なんだ」

−ナンバー40番は、何か意味があるんですか?
「本当は、僕の番号は42番だけど、今は40番をつけている。40番は僕のスポンサーでスペインのラジオ・ステーションの番号なんだ。実は、僕が6歳でモトクロスを始めたときは14番をつけていた。その後、ロードレースを始めて24番になった。2008年にスペイン選手権に出たんだけど、他のライダーが24番を使っていたから、42番にしたんだ。2009年には24番と42番も使ったけど、42番のときのほうがラッキーだったから、それから42番にしたっていうわけなんだ」

−6歳から小さなモトクロッサーに乗り始めて、プロを目指したのはいつですか?
「2011年にスペイン選手権のカタルニアで優勝したころからプロを考え始めた。世界チャンピオンについて考え始めて、MotoGPでチャンピオンになることを目指すようになったんだ」

−家族も応援してくれますか?
「父はいつも来てくれる。母はバルセロナで働いているけど、できるだけ来てくれる。去年、母はマレーシア、もてぎ、オーストラリアにも来てくれたんだ」

−バルセロナに住んでいるんですね。暇なときは何をしているのですか?
「「トレーニングは、自転車、マウンテンバイク、モトクロス、ジェット・スキーにも乗るよ。乗物が大好きなんだ。サッカーはたまにするけど、あまりしないね。テレビで観戦はするけどね」

−ジム・トレーニングもしていますか?
「月、火曜日、金曜日はジム・トレーニングをしている。だから、僕はいつも忙しいんだ」

−MotoGPクラスには、いつステップ・アップしたいですか?
「できれば来年行きたいけど、まだ分からないんだ。今もシートを探しているよ。まずは、今年Moto2のタイトルをとることが大事だよね」

−憧れのライダーは誰でしたか?
「子どものときはロッシ選手だった。大人になってからは、ロレンツォ選手、マルケス選手、ペドロサ選手かな。スペイン人ライダーは多いんだ。日本人ライダーは今、少ないね。上田昇選手、加藤大治郎選手、阿部ノリック選手などを知っているよ。今は日本人選手は少ないけど、これからまた若い選手が出てきそうだね」

−最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
「日本のファンはとてもスペシャルな人たちなんだ。もてぎに行くといつも、日本のファンがプレゼントをくれるんだ。スイーツとか、フードとか、マスクとかくれたよ。彼らと写真を撮ったり、サインしたりする。日本のファンは素晴らしいね」

−日本食は好きですか?
「日本食も好きだよ。特にお寿司だね。バルセロナにも寿司レストランがあるから、よく行くよ。もてぎのときは、一度は寿司レストランに行っているね」

今日は、お忙しいところありがとうございました。今シーズンの初タイトル獲得を期待しています。