RIDERS NAVI

5月15日 近畿 陶芸の森 開催レポート

初夏の暑さを感じさせる天候となった5月15日、滋賀県信楽町にあります県立陶芸の森にて、
DUNLOPツーリングステーションを開催させて頂きました。
この信楽町の特産品は陶器製品で、特に狸の焼き物は全国に知れ渡っており、陶器製の狸と言えば、「信楽!」と出てくるぐらいに有名な場所です。

9時からの開始早々、ご来場二輪車が100台を超えて行き、駐車場スタッフが皆様を駐輪場所へご案内させて頂きました。
そんな中に混じられて、本日のゲストである元スズキ、ヤマハのレーシングマシン開発ライダーの河崎裕之氏(愛称:シャケさん)が、ダンロップロードスポーツを装着したドゥカティモンスターに乗ってご来場されました。ゲストトークショーの始まる10時頃には、バイクが250台を突破して行き、どんどんご来場者が来られる中、河崎裕之氏のトークショーを始めて行きました。

よくスズキとヤマハの自由度のあるハンドリングの話は耳にしますが、そのベースとなるバイクに乗って、どういった所が良いなどを開発者に伝え、設計と実走を繰り返して仕上げられてきた2メーカーのハンドリングの基本は、河崎氏の影響が大きいといっても過言ではありません。
また、河崎氏が開発ライダーとして携わったRG500は、マルコルッキネリやフランコウンチ−二によって、キングケニーロバーツから世界チャンピオンを奪回し、河崎氏がヤマハへ移籍された後は、今度はエディローソンやウエィンレイニーが、ヤマハYZR500で世界チャンピオンを獲得していったという逸話は、「シャケさんの行かれる所に世界チャンピオンマシンあり。」と、当時の関係者間では有名な話しでした。また一貫してダンロップユーザーだったことも私たちは嬉しく思っております。

 さて、河崎氏がトークショーで話された内容は、今のサスペンションは専用コースなどで設定するため、一般道路では動きにくい傾向があり、もっとバネ(スプリング)を良く動かしてあげるようにする。
ダンパーはあくまでバネの動きすぎを抵抗によって沈静化させるものだから、効かせすぎは、バネで吸収されなかったショックが体に伝わってくるので、そのあたりに注意して、もっとサスペンションのセットを変えて遊んでほしいと言うことでした。解らなくなったら元のセット位置に戻せば良いだけですから。また、体重により本来バネも変えるが、一般車では変えられないから、ダンパーでバネのストローク量を調整しているのではないかな?とも想像されていました。よくバネを固くするという話を耳にしますが、プリロードを強く(バネを締めていく。)すると、反発もあって初期の動きは固くなりますが、バネ自体の強さは変わりません。
バネは1ミリ沈ませるのに何キログラム必要かという基準により設定されていますから、6キロかければ1ミリ沈むバネが、プリロードを締めたからと言って、10キロかけて1ミリ沈むなんてことはありませんので、そのあたりも参考にして頂きたいと思いました。またプリロードを変えるだけで、サスペンションのストローク量だけでなく、バイクの前後分布荷重、車高や重心も変化して乗り味が変わります。そのあたりは、サスペンション専門店や、バイク屋さん、また当ステーション会場にお越し頂き、相談されると良いでしょう。何よりそのバイクの使用目的、優先順位をはっきりさせておくことがセッティングでは重要となります。

 さて、サスペンションの話で長くなりましたが、河崎氏のレクチャーの後、今度は吉村氏による日頃のメンテナンスレクチャーを開催させて頂きました。これも普段は確認しないところも含め、二輪車指導員で使う、「ネンオシャチエブクトウバシメ」という点検項目の、燃料から始まってオイル量、車輪、チェーン、・・・。という順序で点検すると、整理しやすいことを話して頂きました。

これらの開催時間にはご来場頂いた二輪車が400台程になっていき、一時駐車場も満車近くになりました。
しかし、次の目的地へ移動される方や、新しくご来場されるライダーが交互に入れ替わり、会場は混雑することも無く午後2時の終了時間まで進んで行きました。

本当に新緑が眩しい五月晴れの中、そして、何よりバイクに乗るのが楽しい季節、皆様には走ったり、セッティングを変えたりして、どんどんバイクを安全に楽しんで頂きたいと思います。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

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